呼びかけ文武藤久登案

 実行委員の武藤久登さんから呼びかけ文の案が届きました。

出版関連フリーランス・ワーカーズデモ

春闘ってことば、自分とは関係ないと思っていませんか。
一般労働者は生活向上のために賃上げを求めて毎年経営者に向けてこぶし振り上げるけど、
私たちフリーランス、パート、バイト、派遣は声を上げることすらできなかった。
本づくりの現場、流通や小売の現場では社員と同じに、必要不可欠な存在になっているのに単価を下げられる、いとも簡単に切られる、
賃上げどころか、現状維持がせいぜい。
それが当たり前だと思ってきませんでしたか。
今の仕事についたきっかけはさまざまです。でも本にかかわる仕事をしたいという思いは同じ。面白い、いい本を読者に届けたい、感動してもらえる本をつくりたいという思いは。
別に、大儲けしたいわけじゃない、普通に食べて、普通に家庭があって、仲間とたべって、そんなささやかなことさえ望めないのでしょうか。

製造分野ではたくさんの派遣の人が声をあげて、労働組合もサポートして、派遣法を改めることが論議されています。私たちのように社員以外の労働者が職場の三分の一を占めるところが当たり前。けして少数派ではないんです。
出版の世界でも多数派となっている私たちの待遇改善は、結果として、細っていくクリエイティビティを高め、読者とのつながりを強めるものです。
国民読書年の今年、出版活性化のためにも、今までなかなか社会に届かなかった声なき声を街頭で訴えましょう。