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「原稿料論争」について、思うこと

 少し前、書評家の豊崎由美氏を中心に、ツイッター上で「原稿料論争」が起こった。要は、原稿料が安い、という話だ。実際に差し障りの無い範囲で相場を示すと、400字5000円だったものがここ数年4000円に下がっている。だが、これはそこそこの一流媒体の話だ。
 400字1000円という媒体もある。多分人は驚くだろうが、ウェブ媒体などでは400字500円、いや100円というものまである。それなりの媒体でも1000字2000円(400字800円)なども。
 豊崎氏は「中堅以上の媒体は400字5000円以上を!」と主張しているが、現実には難しい。このような主張がある背景には、その水準が未達だという現実が垣間見える。
 原稿料は、ここ40年近く上がっていない。この間の新卒初任給を考えると、目を背けたい現実である。
 校正やデザイン、編集は逆に下がっている、と聞く。このあたり、業界全体で考えなおさないと、フリーランスが倒れてやり手がいなくなるという問題が出てくると思われる。
小林拓矢